書評– category –
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ミステリー
『密やかな結晶』感想・レビュー・あらすじ|「忘れること」を、考える。
当記事は小川洋子著『密やかな結晶』の書評です。 今回ご紹介する小説は「物とそれにまつわる記憶」がどんどん消滅していくという、ちょっぴり怖いお話です。 しかしホラーではなく、静かにひとつずつ記憶をなくしていく。だけど日常生活は滞りなく進んで... -
エッセイ
『グアテマラの弟』感想・レビュー・あらすじ|地球の反対側で、家族を感じる。
当記事は片桐はいり著『グアテマラの弟』の書評です。 俳優・片桐はいりさんのエッセイです。 タイトル通り、グアテマラに住む弟さんを訪ねた時の体験談なのですが、あまりなじみのない国だったのでお国柄や文化など、このエッセイを通して初めて知ること... -
エッセイ
『アロハ魂』感想・レビュー・あらすじ|おうちでアロハ!
当記事は小林聡美著『アロハ魂』の書評です。 今回ご紹介する作品は、ハワイの旅行記。 と言っても、水着を着てビーチでのんびり……という定番の過ごし方ではなく、火山を探索したり、グルメを堪能したり、ちょっと「通」な過ごし方をされています。 ですの... -
童話
『赤毛のアン』シリーズの読む順番とあらすじ。感想・レビューも掲載
当記事はルーシー・M・モンゴメリ著『赤毛のアン』シリーズの書評です。 タイトルはおそらく聞いたことがありますよね。いわずと知れた名作ですが、シリーズ全てを読んだことがある。という方は意外と少ないのではないでしょうか? そもそも、日本では児童... -
童話
『ムーミン』シリーズ 感想・レビュー・あらすじ|哲学を、感じる。
当記事はトーベ・ヤンソン著『ムーミン』シリーズの書評です。 フィンランド出身のキャラクターですが、日本では言わずと知れた人気者ですよね。 近年の北欧ブームも手伝って、雑貨屋さんでは必ずと言っていいほどグッズが置いてありますが、実は小説が原... -
童話
『くまのパディントン』シリーズ 感想・レビュー・あらすじ|児童文学から、学ぶ。
当記事はマイケル・ボンド著『くまのパディントン』の書評です。 今回ご紹介するのは、私に読書の楽しさを教えてくれた児童向けの文学作品です。 えっ…児童向け?とびっくりされるかもしれません。そうなんです。今回は、児童向けの作品を大人のあなたにお... -
ミステリー
『萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ』感想・レビュー・あらすじ|気合いを入れたいときに
当記事は吉永南央著『萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ』の書評です。 今回ご紹介するのは、コーヒー豆と和食器のお店を営む76歳のおばあさんが主人公の小説です。 度胸があり、ほんの少しお節介。そんな性格を活かして、街の人々のちょっとした「揉め事」... -
ミステリー
『探偵伯爵と僕』感想・レビュー・あらすじ|ちょっと変わった小説が読みたい時に
当記事は森博嗣著『探偵伯爵と僕』の書評です。 今回は少し変わったミステリー小説をご紹介します。 小学生の視点でストーリーが進むのですが、タイトルの通り、物語には小学生の「僕」と探偵伯爵が登場します。 「探偵伯爵」とは……?そもそも日本人なの……... -
日常
『政と源』感想・レビュー・あらすじ|ホロリと涙したいときに……
当記事は三浦しをん著『政と源』の書評です。 今回ご紹介するのは、人と人との絆について考えさせられる人情譚。 主人公は幼なじみのおじいさん2人。 性格も生き様も正反対で、顔を合わすとケンカばかり。それなのに、どちらかがピンチのときには必ず駆け... -
日常
『バスを待って』感想・レビュー・あらすじ|なんだかうまくいかない時に……
当記事は石田千著『バスを待って』の書評です。 今回ご紹介する小説は、辛い時にひと息ついて自分を見つめなおすきっかけをくれる短編集です。 登場人物たちも悲しみを抱える者や、あまり上手くいっていない者ばかり。1話15〜20ページ足らずですので、気持...