今回は、森博嗣さんの百年シリーズ3冊の読む順番とあらすじをまとめます。
タイトルが似ていて、どの順番で読めばいいかわからないという読者の方も多いと思います。
そんな方の参考になれたら幸いです。
百年シリーズとは?
百年シリーズという名前は、シリーズ1冊目の『女王の百年密室』から取ったとされています。
森博嗣さんが先に発表されているS&Mシリーズともリンクしているシリーズです。
百年シリーズの楽しみ方
SF×ファンタジー
時は2113年。近未来のはずなのに、IT技術の発展がない孤絶した都市で暮らしている人々。
主人公のミチルは遭難し、助けを求めて偶然この都市に辿り着きますが、なんと外部からのお客さまは100年ぶりだと言われて驚きます。
100年もの間、この都市は一体どのようにして成り立っていたのでしょうか?
隔絶されていたせいか、街の人々の暮らしぶりは極めてレトロなのに対し、女王の住居には最新技術が駆使されている様子があり、謎が深まります。
SFでありながらファンタジックな要素も感じることが出来るので、どちらが好きな方にもおすすめできるシリーズです。
ミステリー要素
主人公のミチルがこの街を訪ねてからというもの、平和であったはずの王政国家で起こった殺人事件。
なぜ事件は起こってしまったのか。この隔離された王国は、そもそもなんの目的で、いかにして作り上げられたのか?
ずっと物語全体に漂う得体の知れなさが気になって、ページを捲る手が止まりません。
ミステリー好きにおすすめの1冊です。
真賀田四季の謎に迫る
森博嗣さんが一発目に発表されたS&Mシリーズに登場する、真賀田四季博士。
彼女の正体は謎に包まれたまま、森作品の他のシリーズにも登場しています。
百年シリーズにも意外な形でリンクしてくるのですが、S&Mシリーズを読んでいなくても内容は理解できますのでご安心を。
ミステリーやSFが好きな方はS&Mシリーズから、ファンタジーが好きな方は百年シリーズから読んでみるのもおすすめです。
S&Mシリーズが気になる方は、下記の記事も参考にしてみてください。
百年シリーズの読む順番とあらすじ・レビュー
百年シリーズは出版順ではなく、下記の順番で読む方がストーリーがわかりやすくてオススメです。
タイトル | 発売日(文庫版) |
女王の百年密室 | 2017/1/13 |
迷宮百年の睡魔 | 2017/2/15 |
赤目姫の潮解 | 2016/7/15 |
女王の百年密室
2113年の世界。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、同行していたロイディは、森の中で孤絶した城砦都市に辿り着く。それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、やがて——。神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。
『女王の百年密室』森博嗣著 新潮文庫出版 (2017/1/13)より引用
迷宮百年の睡魔
百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。一夜にして海に囲まれたと言い伝えられる島には、座標システムも機能しない迷宮の街が広がり、かつて会った女性に酷似した女王がいた。あらゆる前提を覆す、至高の百年シリーズ第二作!
『迷宮百年の睡魔』森博嗣著 講談社文庫出版 (2017/2/15)より引用
赤目姫の潮解
霧の早朝、私と鮭川は声を持たない聡明な赤目姫と三人でボートに乗っていた。目指す屋敷で、チベットで、ナイアガラで。私たちの意識は混戦し、視点は時空を行き来し、やがて自分が誰なのかもわからなくなっていく——。これは幻想小説かSFか?
百年シリーズ最終作にして、森ファン熱狂の最高傑作!
『赤目姫の潮解』森博嗣著 講談社文庫出版 (2016/7/15)より引用
百年シリーズの読む順番・まとめ
今回は、百年シリーズの読む順番とあらすじをまとめました。
どの順番で読めばいいかわからないという方の参考になれば幸いです。