人間関係に疲れた時に読みたい小説10選|疲弊した心にそっと寄り添ってくれる

人間関係に疲れた時に読みたい小説10選|疲弊した心にそっと寄り添ってくれる

人と関わるのに疲れたとき。

一人になりたいとき。

あなたはどんなふうに過ごしていますか?

私は本の世界に逃げ込み、ただただ物語の世界に浸ることでリフレッシュしています。

「別の誰かの人生」にまぎれ込むことで、何気ない一文にハッとさせられ新たな気づきがあることも。

そんな経験から、今回は過去に私自身が背中を押してもらった作品をセレクトしました。

あなたにとっての、良き一冊が見つかりますように。

目次

人間関係に疲れた時に読みたい小説10選・レビュー

人間関係に疲れた時に読みたい小説10選・レビュー

今回は、私たちと同じ「ふつうの人々」が悩み、時には立ち止まりながらも前進していくストーリーばかり集めました。

今のあなたと似た境遇の人物、つらい気持ちを代弁してくれる人物も登場するかもしれません。

状況は簡単には変わらないけれど、気づきや新たな視点を得ることで心が楽になることもあるはず。

読み終わる頃に、あなたが前を向けていたら幸いです。

  • ムーミン
  • 西の魔女が死んだ
  • 森崎書店の日々
  • 旅屋おかえり
  • パンとスープとネコ日和
  • 終末のフール
  • 萩を揺らす雨
  • ヤッさん
  • ランチのアッコちゃん
  • チエちゃんと私

ムーミン谷の彗星

ムーミン谷の彗星

長い尾をひいた彗星が地球にむかってくるというのでムーミン谷は大さわぎ。ムーミントロールは仲よしのスニフと遠くの天文台に彗星を調べに出発し、スナフキンや可憐なスノークのお嬢さんと友達になるが、やがて火の玉のような彗星が……。国際アンデルセン賞受賞作家ヤンソンの愛着深いファンタジー。

『ムーミン谷の彗星』ヤンソン著 講談社文庫出版 (2011/4/15)より引用

ムーミン。日本人なら誰でも知っているであろう言わずと知れた人気者ですが、もともとは小説だということをご存知でしょうか。

しかも、子供向けかと思って読んでみるとびっくり。あのかわいいキャラクターたちが教訓めいたセリフを言い、哲学的な要素がたくさん詰まっているではありませんか。

軽い気持ちで読めるのに、ハッとさせられることがたくさん描いてあるので、悩んでいる時にぴったりです。

きっと何度読み返してもその時々の自分に必要なことを教え、導いてくれるはず。

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シリーズもので、全部で9巻あります。他の作品も気になった方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

西の魔女が死んだ

魔女が死んだ

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

『西の魔女が死んだ』梨木香歩著 新潮文庫出版 (2001/8/1)より引用

タイトルの印象から、ファンタジーものを連想する方もいるかもしれませんが、どちらかというとヒューマン系のストーリーです。

「西の魔女」とは主人公・まいのおばあちゃんのこと。学校に足が向かなくなってしまったまいは、田舎のおばあちゃんのもとで過ごす事に。

大好きなおばあちゃんから「魔女の手ほどき」を受け、学校では教えてくれない、生きていく上で大切なことを学ぶまいを通して、大人の私も気づかされることがたくさんありました。

一歩踏み出す勇気がもらえるストーリー。

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新潮社
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森崎書店の日々

森崎書店の日々

貴子は交際して一年の英明から、突然、他の女性と結婚すると告げられ、失意のどん底に陥る。職場恋愛であったために、会社も辞めることに。
恋人と仕事を一遍に失った貴子のところに、本の街・神保町で、古書店を経営する叔父のサトルから電話が入る。
飄々とした叔父を苦手としていた貴子だったが、「店に住み込んで、仕事を手伝って欲しい」という申し出に、自然、足は神保町に向いていた。

『森崎書店の日々』八木沢里志著 小学館文庫出版 (2010/9/12)より引用 

付き合っていた彼からいきなり「他の女性と結婚する」という衝撃の告白を受けた主人公の貴子。

傷つき、落ち込む様子を見かねて、古書店を営む叔父から仕事を手伝わないかと声がかかります。

文字通り本に埋もれて過ごす日々の中で、ゆっくりと自分と向き合い、立ち直っていく貴子の様子は読者の心も癒してくれます。

心に傷を負ってしまった時や辛い時、リハビリを受けるような気持ちで手にとってみてください。

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旅屋おかえり

旅屋おかえり

あなたの旅、代行します!
売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だった―—。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の“旅”物語。

『旅屋おかえり』原田マハ著 集英社文庫出版 (2014/9/25)より引用

人の代わりに旅をする——売れないタレントがひょんなことから始めた「旅の代行」。

もともとはタレントとしての仕事がなくなり、なし崩し的に始めたことでしたが、旅を通して人と触れ合うことでたくさんのことに気づかされます。

日本各地の素敵な景色がたくさん出てきますので、ゆったりと国内旅行をしているような気分が味わえます。

忙しい日々の中で、少し立ち止まって自分を見直したい時にもおすすめ

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パンとスープとネコ日和

パンとスープとネコ日和

唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、永年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせた。しまちゃんという、体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。メニューは日替わりの〈サンドイッチとスープ、サラダ、フルーツ〉のみ。安心できる食材で手間ひまをかける。それがアキコのこだわりだ。そんな彼女の元に、ネコのたろがやって来た——。泣いたり笑ったり……アキコの愛おしい日々を描く傑作長篇。

『パンとスープとネコ日和』群ようこ著 ハルキ文庫出版 (2013/7/18)より引用

亡くなった母がやっていた食堂を改装し、サンドイッチとスープのお店をはじめたアキコ。母の食堂とのあまりの違いに今までの常連さんは寄りつかなくなり、ご近所さんからも小言を言われてしまう始末……。

いろいろな問題と折り合いをつけながらも、自分の考え、コンセプトは変えない。そんなアキコの姿勢に共感し、勇気をもらえます。

現在(2021年12月)は5巻まで刊行されているシリーズもので、映画化もされています。作中に出てくる美味しそうなサンドイッチとスープも再現されていて、原作の雰囲気がそのまま味わえますのでこちらもおすすめ。

自分の価値観との向き合い方、周囲との付き合い方……人間関係に悩んだ時、立ちどまって一息つきたい時に、ぜひ手にとってみてください。

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終末のフール

終末のフール

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。

『終末のフール』伊坂幸太郎著 集英社文庫出版 (2009/6/30)より引用 

地球が滅亡する。そう予告されてから、残された時間を生きる人々のストーリー。

題材的になんだかシリアスな感じがしますが不思議と悲壮感はなく、読後感もスッキリとした気持ちになれるのでご安心を。

8つのストーリーが収録された短編集ですので、一気に読む時間がない忙しい方にもおすすめ

自分だったら残りの時間をどう過ごしたいか?本当に大切にしたいことはなんなのか?考えるきっかけをくれる1冊。

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萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

観音さまが見下ろす街で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たちとの会話がきっかけで、街で起きた小さな事件の存在に気づく。

『萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ』吉永南央著 文春文庫出版 (2011/4/8)より引用

主人公の“お草さん”は、コーヒー豆と和食器のお店を営む76歳のおばあさん

度胸があり、ほんの少しお節介。そんな性格を活かして、街の人々のちょっとした「揉め事」を次々と解決していきます。

時には相手のために苦言を呈してくれる“お草さん”の優しさに、読み終わる頃には気合いが入って背筋もしゃんとなることでしょう。

悩んでいる時や一歩踏み出したい時に、背中を押してくれる1冊です。

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ヤッさん

ヤッさん

段ボール暮らしのタカオは見知らぬ中年男にたたき起こされた。「おめぇ、それじゃ銀座でホームレスなんざ張っていけねえぞ」。訳もわからずついていくと、その男、通称ヤッさんは驚くべき食の達人で、築地市場と高級料理店を行き来して生活する、誇り高きホームレスだった。「旨い食いもんと人間が好きなこと」だけ確かな謎だらけのヤッさんは、時には料理人を叱り飛ばし、食の世界に起こるアツイ事件の解決に奔走する。やがて弟子入りしたタカオにも、成長を問われる試練が訪れるが……。愉快度バツグン、飛び出す啖呵も痛快なユーモア人情小説の決定版。

『ヤッさん』原宏一著 双葉文庫出版 (2012/10/14)より引用 

主人公はなんとホームレス。生活が立ち行かなくなって、泣く泣く“家無し”となったタカオが出会ったのは、同じくホームレスの“ヤッさん”。

いつも身綺麗にして、筋トレを欠かさない。ホームレスのイメージとまるでかけ離れているヤッさんは、東京都内の高級レストランを渡り歩き、今日もシェフたちに食材の情報提供をしています。

人々から信頼され、リスペクトされているヤッさんと行動を共にするうち、初めは根性なしだったタカオが段々と成長し、認められていく様子に注目です。

生きていく上で大切な「人としての矜持」を教えてくれる人情小説。

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ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん

地味な派遣社員の三智子は彼氏にフラれて落ち込み、食欲もなかった。そこへ雲の上の存在である黒川敦子部長、通称“アッコさん”から声がかかる。「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」。気乗りがしない三智子だったが、アッコさんの不思議なランチコースを巡るうち、少しずつ変わっていく自分に気づく(表題作)。読むほどに心が弾んでくる魔法の四編。大人気の“ビタミン小説”をぜひご賞味ください。

『ランチのアッコちゃん』柚木麻子著 双葉文庫出版 (2015/2/14)より引用

全4話の短編からなる、働く大人たちを描いた物語。

彼氏にフラれた派遣社員、自分を偽ることに慣れてしまったOL、仕事一筋の社長……さまざまな「働く人」が登場しますが、みんなどこか不器用で、人生につまずいています。

ちょっとしたきっかけで、いつでも人生は変えられる。心に沁み入るヒューマンストーリー。

1話50ページ程度の読みきり型なので、一気に読む時間がなくても大丈夫。眠る前のほんのひとときにリフレッシュできます。

仕事に追われる毎日に少し疲れてしまった時自分を見つめ直すきっかけをくれるかもしれません。

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チエちゃんと私

チエちゃんと私

イタリア雑貨の買い付けをしながら一人暮らしをしていた私の家に、七歳下の従妹チエちゃんがやって来た。率直で嘘のないチエちゃんとの少し変わった同居生活は、ずっと続くかに思われたが……。家族、仕事、恋、お金、欲望。現代を生きる人々にとって大切なテーマがちりばめられた、人生のほんとうの輝きを知るための静謐な物語。

『チエちゃんと私』よしもとばなな著 文春文庫出版 (2009/4/10)より引用 

従姉妹同士の“私”と“チエちゃん”。ひょんなことから2人の共同生活が始まります。

アラサーで独身の女2人の同居生活に、時には好奇の目を向けられたり、人の欲望や悪意に振り回されたり……。

戸惑い、悩みながらも強い絆で結ばれた2人の生活に、自然と心が癒されます。

どんなことがあってもブレない2人の芯の強さは、ぜひとも参考にしたいものです。

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人間関係に疲れた時に読みたい小説10選・まとめ

今回は、人間関係に疲れた時に読みたい小説をご紹介しました。

立ち止まりたい、ひとりになりたい時の“心のお供”が見つかれば幸いです。

次の休みはおうちでのんびり読書、なんて過ごし方はいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

これまでに何百冊もの小説を読んできました。その中から特に心に残った一冊を、少しずつ書評としてまとめています。

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