『三月は深き紅の淵を』感想・レビュー・あらすじ|日々に疲れて現実逃避したくなったあなたへ

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当記事は、恩田陸著『三月は深き紅の淵を』の書評です。

日常から少し離れてリフレッシュしたい時、読書はうってつけのストレス解消法ですよね。

今回は、不思議な世界に紛れ込んでしまったような少し変わった小説をご紹介します。

あなたにとっての、良き一冊となりますように。

目次

『三月は深き紅の淵を』とは?

『三月は深き紅の淵を』は、2001年7月15日に講談社文庫より出版された恩田陸によるミステリー小説。

タイトルと同名の小説を巡るストーリーが4つ収録されており、のちに長編ストーリーとして文庫化されたものも存在する。

『三月は深き紅の淵を』あらすじ

鮫島功一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

『三月は深き紅の淵を』恩田陸著 講談社文庫出版 (2001/7/15)より引用

読書が好きだからという理由だけで、勤務先の会長の別宅に招待を受けた主人公の鮫島。

宅内にある膨大な本の中から、タイトルと同名の『三月は深き紅の淵を』という小説を探すストーリー。これだけでなんだかもう、ワクワクしませんか?

4つの短編構造になっているのですが、1話めのストーリーで『三月は深き紅の淵を』は4部構成になっていることと、あらすじが明かされます。

2話め以降がリンクしたストーリーとなっており、入れ子構造の中にさらに入れ子構造……という不思議な構成に、

自身が本の中の世界に迷い込んでしまったような、不思議な感覚が味わえる新感覚ミステリー。

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『三月は深き紅の淵を』感想・レビュー

4つのストーリーが収録されているのですが、どのストーリーも読み手によってどんな風にでも解釈できるような終わり方で、物語の余韻を感じながらもう1周読みたくなるような謎が残るストーリーばかりでした。

本は果たして見つかるのか?というミステリー作品としても楽しめますし、この入れ子構造になったストーリーがどんなふうに展開していくのか?というパラレルワールド的な要素も楽しめる作品となっています。

3つのポイントに整理して、本の感想をお伝えします。

POINT1. 不思議なストーリーに引き込まれる

本書では、ストーリーの中に同名の本『三月は深き紅の淵を』が登場します。

出版社から正式に出版されたものではない、この世に200部しか存在しないと言われている謎の本として。

そう、このストーリーは入れ子構造になったストーリーなのです。

主人公の鮫島は、二泊三日という短い時間の中で屋敷内からこの本を見つけ出せるかどうかを「賭けの対象」として会長宅に招かれたワケですが、

ストーリーの中で少しずつ明かされていく『三月は深き紅の淵を』の内容と小説の内容がリンクしているので、この後の展開が気になって、ドキドキしながら読み進めました。

非日常感を味わいたい時にオススメしたい作品です。

POINT2. 短編としても、長編としても楽しめる

本書は一見、4つのストーリーを集めた短編集のような構造になっています。

しかし、1話めで明かされる『三月は深き紅の淵を』のストーリー構成が4部作になっていることから、どうやら全てのストーリーが繋がっているらしいということが予測できます。

1話1話もとても読み応えがあるのですが、読めば読むほど『三月は深き紅の淵を』の作者は誰なのか?結局どんなストーリーなのか?

どんどん謎が深まっていく……というストーリー構成に、ミステリー好きはハマること間違いなし。

どっぷりミステリーに浸かりたい。そんな気分の時にピッタリです。

POINT3. 深まる謎と考察

4つのストーリーは特につながりはなさそうなのですが、どのストーリーにも必ず同名の本が登場します。

結局どの内容が本当の『三月は深き紅の淵を』なのか?どんな人が描いたものなのか?読めば読むほど謎が深まっていくので、考察するのも楽しそうです。

ちなみに4つめのストーリーである『回転木馬』は、のちに単独で長編小説として発表され、その後シリーズ化もされた人気作となっています。

『回転木馬』は学園もののストーリーですので、児童文学、ファンタジーがお好きな方にもハマる内容となっています。

『三月は深き紅の淵を』の著者について

『三月は深き紅の淵を』の著書である恩田陸さんは、デビュー作の『六番目の小夜子』がいきなり日本ファンタジーノベル大賞の最終選考まで残り、話題の新人作家となる。

以降も直木賞をはじめとする数々の受賞歴があり、ファンタジー・ミステリー・ホラーが入り混じった作風が多いことでも知られる。

『三月は深き紅の淵を』感想・まとめ

今回は、少し変わったミステリー小説をご紹介しました。

4話それぞれの短編として少しずつ楽しむもよし、時間のある時に一気読みして不思議な世界観にどっぷりと浸るもよし。

日常を忘れてリフレッシュしたい時、気分を切り替えたい時にぜひ手に取ってみてください。

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